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           【 最先端ビジネス、企画と構想への道】    2020/12/24号
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□ ■   トランステック(TransTech)の可能性と新潮流
□ ■   マインドフルネス瞑想の可能性
□ ■   国家の基本平和戦略につながる瞑想科学、意識テクノロジーの研究
□ ■   日本の宇宙開発に期待する!

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                   トランステック(TransTech)の可能性と新潮流
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 瞑想アプリが世界的な拡がりを見せる中、マインドフルネス瞑想関連市場は、今後
40%強の高成長が予測される。瞑想支援のハード、サービスなど周辺ビジネスも市
場拡大の兆し。瞑想の科学、意識テクノロジーの研究は、ITに脳科学や心理学を組
み合わせ、人間の心身の成長をサポートするという、トランステック(TransTech)、
すなわち、トランスフォーマティブテクノロジー(Transformative technology=変化
を促す技術)の市場を牽引してゆく。この技術はAI、ビッグデータ、脳科学などと
も融合し、世界へ向けて、日本企業の得意とする生体センサーデバイスなどの活躍の
範囲が大きく広がってゆく可能性がある。

https://www.aqu.com/transtech/

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                      マインドフルネス瞑想の可能性
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 最先端テクノロジーとして、最近にわかに注目されてきた、トランステック
(TransTech)。それは、トランスフォーマティブテクノロジー(Transformative
technology=変化を促す技術)のことであり、ITに脳科学や心理学を組み合わせ、人
間の心身の成長をサポートするものである。またメンタル、感情、心理面において人
間の心身の健康(Well-being、心身ともに満たされた状態)を実現するテクノロジー
であり、人間の進化を支援する技術ともいわれる。トランステック・ビジネスの市場
は広範な領域を含み、内訳としてはメディテーション、フィットネス、メンタル治
療、神経テクノロジー、感情認識、ウエアラブルなど多岐にわたる。今後、市場規模
は3兆ドル規模になるとの試算がある。

  トランステックが全世界に拡がろうとしているが、振り返って日本の関連市場を見
渡してゆくと、すでにトランステックの萌芽が日本にあったといってもよいのでは、と
思われることがある。弊社では、1994年に、『こころビジネス(ハイパーブレイン)に
関する調査』を行った。当時注目された研究者や製品開発を調査したが、この中に、
左右の耳からそれぞれ違う周波数の音を聴かせると、その周波数の差により、頭の
中にうなり音が生じ、α波が出せるという製品を政木和三博士(1916~2002年)が開
発していたという記載がある。当時、音楽業界のヒット曲ランキングなどを手掛けて
いた会社の社長は、人気や感動のメカニズムを研究していたが、この製品を上手に
使っていくと、呼吸法や瞑想を行う時に、早く変性意識状態に入れると話していた。

 現在、世界的にはマインドフルネス瞑想アプリの利用が拡がっている。同アプリ
は、世界的な新型コロナウイルスの拡がりを背景に、ストレスの軽減、集中力の向上
などの目的で企業の社員向けや一般利用者向けに急速に市場拡大している。
マインドフルネス瞑想アプリの世界市場規模は、2020年、375百万ドル(見通
し)であり、2021年、550百万ドルと予測。5年後の2025年には、2,2
40百万ドルになると予測される。ここ数年高い伸び率で推移、2023年以降、年
平均成長率は40%強で推移してゆくと見ている。キープレーヤーとしては、
Headspace、Calmなどがあり、日本でもラッセルなどのマインドフルネス関連企業が注
力している。

マインドフルネス瞑想、あるいはヨガ、禅といったものが、ウェルビーイングにつ
ながっており、ここにおいて、瞑想を核としたビジネスはトランステックの重要なフ
ィールドとして発展してゆく可能性がある。瞑想の科学、意識テクノロジーの研究
は、瞑想支援ハード、アプリ、サービスを拡大発展させてゆく。こうした技術はA
I、ビッグデータ、生体センサーなどとも融合し、関連市場を活性化させてゆくと考
えられる。

ところで、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」という仮説をもとに、マズ
ローは欲求5段階説を唱えている。調べてゆくと、トランステックの究極の本質は、
5段階のさらに最上位に位置づけられる、「自己超越」欲求と考える研究者がいる。
シリコンバレーのコンファレンスでは、Me+We=MWe (わたしから、わたし
たちへ)という視点が論ぜられた。意識が高まってゆくことは、自分自身のことだけ
でなく、利他、他を思いやる心にもつながってゆく。豊かな社会づくりにも関係する。

2,400人の意識調査では、「瞑想することがある」と回答した人の71.0%が、
睡眠改善アプリに関心を持っている。また、61.9%が、脳波誘導シンプル機器に関
心を持っている、また、61.7%が、瞑想室(瞑想ポッド)に関心を持っている、と
いうことが分かった。瞑想アプリサービス、支援機器システムの潜在需要は大きいと
考えられる。

https://www.aqu.com/transtech/


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            国家の基本平和戦略につながる瞑想科学、意識テクノロジーの研究
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 かつて人工知能の研究者であるレイ・カーツワイルが「シンギュラリティ」、技術
的特異点(technological singularity)という言葉を発したが、意識テクノロジーの
世界でも、このシンギュラリティーが起こると考えられる。その意味では、これから
の最先端IT研究者は、意識の変容、トランステック、意識テクノロジー、瞑想の科
学といった世界が大きなテーマとして取り組む時代に入ったといえる。

現在の地球世界は、政治経済ともに混沌とした状況にあるが、自分たちが幸せになっ
てゆくことの本質、そして人間の本質をとらえてゆくことが、ひいては社会、人類の
発展につながってゆくことだろう。

ふりかえって、これまでの意識テクノロジーを考えてみると、かつてのソ連では超能
力研究が盛んであった。いっぽう米国ではモンロー研究所で、へミシンクという変性
意識の研究を実践的に行ってきており、時には軍事目的にも利用されてきたフシがあ
るものの、現在は人間意識の開発という壮大なテーマに取り組んでいる。

このように考えてくると、日本は国を挙げて、瞑想の科学や意識テクノロジーの研究
を発展させ、人間の本質的幸せ感、たとえば、利他の愛、といったものを意識科学と
してとらえ、確立させてゆく道を歩むことが肝要であろう。そうした研究を開花させ
ることが、米中ソといった大国のパワーバランスの中で、日本のトランステック開発
こそが平和大国・日本になりうる、中核の技術になると考えられる。

https://www.aqu.com/transtech/



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             【編集者コメント】   日本の宇宙開発に期待する!
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 ひさしぶりの発刊でございます。よろしくお願いいたします。

さて、コロナ禍の影響を受け、何かと大変な状況にありますが、こういう時こそ、未
来へ向けた適切な行動が求められるように思います。米国は歴史的に見ても大変な転
換期にきており、日々めまぐるしく入ってくる情報に驚く事象が多く、2021年以降の
さらなる激動が予感される日々でもあります。

ビジネス推進の立場としては、冷静に未来の方向を考え、着実に成功への道を歩んで
まいりたいものです。

最近のニュースでは、日米・宇宙探査共同宣言などや、日本の宇宙探査機「はやぶさ
2」のカプセルが地球に帰還したニュースなどがありましたが、宇宙ビジネスを調査し
たものとしては日本の宇宙開発の進展に感慨深いものがあります。


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        先端ビジネス ! 調査報告書のご案内  ☆。.:*:.:*:・'゜
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■『トランステック、マインドフルネス瞑想の需要動向と市場予測に関する調査 
      -瞑想支援機器、アプリ、意識テクノロジーの未来戦略- 』
            https://www.aqu.com/transtech/
     レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 316頁

■『音声AI、ヒアラブル、スマートホームの市場予測に関する調査
   - スマートイヤホン、スマスピが拓く 新潮流をとらえる -』
            https://www.aqu.com/onsei-ai-smart-home/
     レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 272頁

■『最先端・脳波ビジネス、BMI、 BCIの開発動向と市場予測
 - 簡易脳波計ヘッドセット、ブレインテック、人間拡張技術が創る未来市場 -』
         https://www.aqu.com/brain-ai-mirai/
     レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 274頁
   
■『5G時代におけるXRビジネスの市場展望、市場開発に関する調査
 -ローカル5G注目!XRコミュニケーション、VTuberなどが拓く未来ビジネス-』
                     https://www.aqu.com/5g-xr/
     レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 261頁

■『 宇宙ビジネス、衛星データの市場展望、市場開発に関する調査
-衛星データ 付加価値サービス、宇宙アプリの新潮流、ビジネス開発-』
                     https://www.aqu.com/space-app/
     レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 369頁 (二分冊)

■『空飛ぶクルマ、空飛ぶタクシーの開発動向と市場展望に関する調査
 -空の移動革命の可能性!空飛ぶクルマの未来戦略-』
                     http://www.aqu.com/flying-car/
     レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 236頁

■『 量子コンピュータの開発動向と市場予測に関する調査
-AIビジネスを加速させる量子コンピュータの市場予測、需要探索-』
                    http://www.aqu.com/quantum/
  レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 137頁

■『仮想通貨ICO、クラウドマイニング、ブロックチェーンの市場予測に関する調査
    -暗合通貨新時代のICO、マイニング、ブロックチェーンの未来戦略- 』
       http://www.aqu.com/mining-ico-blockchain/
      レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 251頁

■『AIスピーカー及び、ヒアラブル端末の市場動向、市場予測に関する調査
-スマートスピーカー、スマートイヤホンの需要拡大をとらえる-』
       http://www.aqu.com/ai-speaker-hearable/
     レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 280頁



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→ 貴社固有のテーマで、調査レポートを提出します。→ info@aqu.com
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発行編集人 AQU先端テクノロジー総研 Katsumasa Koyasu
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