━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           【 最先端ビジネス、企画と構想への道】   2020/10/22号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

□ ■   脳波のAI解析クラウドサービスの可能性
□ ■   AIとヒトの融合、AIと人類の共生
□ ■   人工知能(AI)を活用した脳波計測技術のVR、AR、MRへの応用
□ ■    コードレスEEGは医療ヘルスケア需要中心に15%成長
□ ■  【 コラム】  早朝の私の夢・・・宇宙、ピラミッド・・・

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 脳波センサー(シート、パッチ等)活用による、脳波のAI解析クラウドサービスの可能性
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

BMI技術において、日本が得意とする非侵襲方式では、新たな潮流が生まれてい
る。ベンチャーのPGVの「パッチ式脳波センサ」は、重さ24g、絆創膏のように簡単に
つけることができ、伸縮性が高いため容易に剥がれず皮膚の凹凸に依らずぴったり張
り付くことが出来る。ワイヤレスで脳波を測定することができるため、体温計や血圧
計のように、脳波を手軽に取得できる。将来的には一般家庭でも普及してゆく可能性
が高い。同社は、日本技術力を、広く世界へ発信することを目指している。将来的に
は、脳波のAI解析クラウドサービスの可能性がある。信頼性、精度、セキュリティ
などハードルは低くはないが、市場の可能性は広がっている。

PGVは大阪大学産業科学研究所・関谷毅教授が開発したEEG
(Electroencephalogram:脳波計)技術を基に、誰でも手軽に使える高精度な「パッチ
式脳波センサ」の開発。脳波を計測できるセンサ本体やソフトウェアの開発を軸に、
ヘルスケア事業を展開する。

プラットフォームを構築し、そのプラットフォームやビッグデータをコアとした「ニ
ューロマーケティング」「睡眠」「医療・ヘルスケア」の各分野へのビジネス展開を
進め、新たなアプリケーションを提供。

同ビジネスは、医療を含めた様々なアプリケーションにおいて脳波の活用を可能に
し、大きな革新をもたらすことが期待されている。生体に優しい伸縮自在な多チャン
ネル電極・手のひらサイズの高精度パッチ式脳波センサを開発している。脳波計での
セルフケアを、体温や血圧のように身近で気軽なものにすることを目指す。

連続的に脳波データを12時間計測可能であり、そのデータをスマホやタブレット等の
端末で確認できる。現在、ユーザの睡眠状態を医療機器レベルに判定可能な睡眠解析
サービスを中心とした事業を展開している。「脳波モデルの総合図書館」を目指し、
多くの企業、医療機関と共に、取得した脳波データからアルゴリズム開発を進めている。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    イーロン・マスク氏の構想にみる、AIとヒトの融合、AIと人類の共生
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
TeslaやSpaceXのCEO・創業者であるイーロン・マスクは、Neuralink(ニューラリン
ク)を2016年7月にサンフランシスコに設立した。彼は宇宙やAIなどに、積極的にチ
ャレンジしている。AIについてはその危険性に警笛を発するといった言動をしてい
たこともあり、バランス感覚のある人物のように感じられる側面もある。ニューラリ
ンクの技術は、確かに未来に走り過ぎている感もあるが、AIや医学などの最先端を
見ていくと、納得できる面がある。同社は重度の神経疾患を持つ患者に注力したい、
としており、そのような方面で実績を積むことができれば、社会的評価もついてくる
だろう。AIの進化はとどまるところを知らない。AIと人類の共生は必然の道かも
しれない。それに向かっている姿勢が感じられる。。


イーロン・マスクの「ニューラリンク」、脳埋め込みインタフェースを2020年にも
臨床試験 iPhoneアプリで管理。脳をBluetoothで無線接続。

https://www.youtube.com/watch?v=lA77zsJ31nA
 


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      人工知能(AI)を活用した脳波計測技術のVR、AR、MRへの応用
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

VR、AR、MRなどのデバイスでは、今まで視覚面のデバイスが中心であったが、
触覚や嗅覚などを拡張するデバイスにより、体験をよりリアルに表現することが可能
となりつつある。

また人工知能(AI)を活用した脳波計測技術がVR、AR、MRなどのデバイスを
補強サポートし、より使いやすくなってゆく可能性がある。Microsoftは考えただけで
アプリケーションを動かす技術「Brain Computer Interface」の特許を2018年1月に取
得している。同社は、ジェスチャーと思考制御を組み合わせることで、アプリケーシ
ョン状態の効率的な切り替えと全体的な生産性の向上が促進されると考えている。こ
れは同社の「HoloLens」ヘッドセットに効果的に応用できる可能性がある。こうした
技術は、XRデバイス関連で今後注目されてゆく可能性がある。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                 コードレスEEGは医療ヘルスケア需要中心に15%成長
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

簡易型脳波計、認知症予防診断(アプリ)に需要! BCI市場10%超の市場成長続
く!コードレスEEGは医療ヘルスケア需要中心に15%成長へ! 


ブレインコンピュータインタフェース(BCI)の世界市場は、10%超の高成長が続
き、2025年には、2,500百万ドル規模に達する。非侵襲型のウェイトが高まる
中で、脳波計ヘッドセットは年率13~17%の市場成長が予測される。最近では従
来の医療機器と比べ充分活用できる計測精度を有するパッチ式やシート式などの脳波
センサ(簡易型脳波計)なども登場してきている。今後、医療ヘルスケア、睡眠、教
育、マーケティングなど幅広い用途に浸透してゆくと予測する。関連のビジネスモデ
ルも進化しており、高齢化社会にあって、症状ごとの脳波パターンから、たとえば認
知症予知診断などで専門医と連携したAI解析クラウドサービスなども将来的に広が
ってゆくと予測される。いつでもどこでも脳波を解析できることで、簡易型脳波計の
果たす社会的役割が増してゆくと考えられる。

高齢化が進む中で、病院診療のあり方も変わろうとしており、在宅医療重視の動きが
見られる。その意味でも、簡易型の脳波計は、体温計、体重計、血圧計などのよう
に、将来的に家庭に大きく普及してゆく可能性がある。とくに、高齢者の場合、認知
症予知診断に関心を示している点が注目される。

会社員、公務員など2,100人を対象とした意識調査では、簡易型脳波センサー(脳
波計)、ブレインマシンインタフェース(ブレインコンピュータインタフェース)に
ついて、その利用用途として、どのような分野に関心があるかを質問したところ、
「認知症」(68.1%)が最も多く、続いて、「うつ病、統合失調症」(58.9%)、
「ストレスチェック」(57.3%)、「睡眠判定」(54.7%)、「発達障害」(53.0
%)、「集中力養成」(51.4%)、「効果的学習」(50.2%)となった。これらはみ
な、50%を超えている点が注目される。とくに、「認知症」は3人に2人が関心を
持っている。簡易型脳波計の「認知症予防診断(アプリ)」について、将来的に、
「使ってみたい」と回答した人は、全体では、46.3%であったが、50歳代では、
49.5%、60歳以上では、59.6%と、高齢者になるにつれて、欲求度が高かった。

特許情報に基づき、脳波に関する特許登録(2000年以降)を調べたところ、パナソニ
ック、ソニー、フィリップス、富士ゼロックス、NTTなどの大手企業が多いことが
分かった。また脳波計(2000年以降)を調べたところ、パナソニックがダントツ。続
いて、産業技術総合研究所、島津製作所、情報通信研究機構などであった。最近の顕
著な動きとしては、脳波計測による意思伝達装置「ニューロコミュニケーター」を研
究している産業技術総合研究所が、ここ2、3年で5件増えており、順位を上げてい
る。またマツダなども順位を上げている。

米国のIT大手GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)にMicrosoftを加えたビッ
グ5の場合では、AI、 AR/VR、自動車などの特許出願登録が多いが、脳波関連も少な
くない。たとえばMicrosoftは考えただけでアプリケーションを動かす技術「Brain
Computer Interface」の特許を取得。EEGの消費者向け製品の可能性を探っている。
Facebookも脳波のパターンをAIで予測、コミュニケーションに生かそうとしている。
ハード的には、VR、ARデバイスなどとの複合化も考えられており、商品企画面で
も可能性が拡がっている。

当調査における、未来ビジネス構想編では、「脳波パッチ、脳波ビッグデータの可能
性」、「AIとヒトの融合、AIと人類の共生を目指す」、「人工知能(AI)を活用
した脳波計測技術のVR、AR、MRへの応用」などを取り上げており、脳波ビジネ
ス、BCIビジネスに取り組む先進的経営者、先進的研究者にとって有益な情報を提
供している。当調査報告書が皆様のビジネス開発、研究開発、製品サービス開発に少
しでも寄与できれば幸いである。

    『最先端・脳波ビジネス、BMI、 BCIの開発動向と市場予測
 - 簡易脳波計ヘッドセット、ブレインテック、人間拡張技術が創る未来市場 -』
          https://www.aqu.com/brain-ai-mirai/

              ISBN 978-4-904660-42-3


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      【 コラム】  早朝の私の夢・・・宇宙、ピラミッド・・・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


■早朝の私の夢・・・宇宙、ピラミッド・・・

天皇が、多くの人々の前で、何か、日本のために貢献した人々への感謝状を読み上げ
ている。その文章は紙に書いてあり、その中に、代表者として、私の名前(本名)が
はっきりと書いてあった。

長い文章を早口で読んで、天皇は私の方にお向きになり、二コリとされた。私は、恐
れ多いので、手を差し伸べられず(握手できず)、少し笑みを見せながら、お辞儀を
させていただいた。
夢の中で、家族にそのことを話しながら、あの時、握手をしておけばよかったと少
し、後悔していた。。。(^^);


(2020年10月20日、早朝の私の夢)

・・・・

現実に戻って。。

うーん。単なる夢にしては、もったいない。何か意味がありそうだ。。
そういえば、昨日、ある雑誌を見ていて、エジプトのギザのスフィンクスは、その視
線の延長線をたどると、岐阜県の位山に達するという記事があった。

位山の頂上には、遺跡が残っており、太古の時代に儀式があったという。私は、当時
の天皇とともに、太古の時代にこの儀式に関係していたのか?(空想の世界は楽しい!)
最近、考古学的に注目されたものがあった。縄文時代に太陽暦があったことを示す岐
阜県下呂市の金山巨石群(岩屋岩陰遺跡)である。古天文学の調査で、夏至、冬至、
春分、秋分の日など、一年の節目に巨石の岩の陰に、太陽の光が差し込むようになっ
ていることが分かったという。

イギリスのストーンヘンジ、エジプト・ギザの三大ピラミッドなどの巨石文明と同
様、石の運搬方法、目的などが謎となっている。ピラミッドは音の共振、響きを生み
出し、天や精霊との交流、また世界的にピラミッド間の交信もなされていたようだ。
日本の遺跡でも、こうした事象が明らかになってきたことは、日本の太古の歴史を考
える上でも素晴らしいことである。


━━━━━━━━━━━……‥・・・ ・ ・ ・ ・・‥…━━━━━━━━━
        先端ビジネス ! 調査報告書のご案内  ☆。.:*:.:*:・'゜
━━━━━━━━━━━……‥・・・ ・ ・ ・ ・・‥…━━━━━━━━━

■『音声AI、ヒアラブル、スマートホームの市場予測に関する調査
   - スマートイヤホン、スマスピが拓く 新潮流をとらえる -』
            https://www.aqu.com/onsei-ai-smart-home/
     レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 272頁

■『最先端・脳波ビジネス、BMI、 BCIの開発動向と市場予測
 - 簡易脳波計ヘッドセット、ブレインテック、人間拡張技術が創る未来市場 -』
         https://www.aqu.com/brain-ai-mirai/
     レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 274頁

■『5G時代におけるXRビジネスの市場展望、市場開発に関する調査
 -ローカル5G注目!XRコミュニケーション、VTuberなどが拓く未来ビジネス-』
                     https://www.aqu.com/5g-xr/
     レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 261頁

■『 宇宙ビジネス、衛星データの市場展望、市場開発に関する調査
-衛星データ 付加価値サービス、宇宙アプリの新潮流、ビジネス開発-』
                     https://www.aqu.com/space-app/
     レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 369頁 (二分冊)

■『空飛ぶクルマ、空飛ぶタクシーの開発動向と市場展望に関する調査
 -空の移動革命の可能性!空飛ぶクルマの未来戦略-』
                     http://www.aqu.com/flying-car/
     レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 236頁




・。・☆・。・★・。・☆・。・★・。・☆・。・★・。・☆・。・★・。



→ 貴社固有のテーマで、調査レポートを提出します。→ info@aqu.com
   http://www.aqu.com/usr/bin/perl/mail/mail.cgi?id=custom


    。・°°・☆・°°・。☆。・°°・☆・°°・。☆。・°°・☆・°°・。


   【ビジネスの成功へ向けて、新規事業開発を多角的に支援】
    http://www.aqu.com/shinki-kaihatsu.html




□□■■□□■■□□■■□■□■□■□■□■□■□■■□□■■□□■■□□
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
====================================================================
○電子メールマガジン
 【 最先端ビジネス、企画と構想への道】  2020/10/22号
発行編集人 AQU先端テクノロジー総研 Katsumasa Koyasu
◇【最先端ビジネス、企画と構想への道】
Home Pages: https://www.aqu.com/infinite21/
 「最先端ビジネス、企画と構想への道」 バックナンバー
  https://www.aqu.com/saisentan-melmaga/
◇ ご意見・ご要望・お問合わせは E-Mail:info@aqu.com
◇メールマガジンの登録(解除)
http://archive.mag2.com/0000141427/index.html
【Copyright (C) 2009-2020 AQU先端テクノロジー総研  All Rights Reserved.】
 転送の場合、全文を転送下さい。
==========================【最先端ビジネス、企画と構想への道】============
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞