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   【 最先端ビジネス、企画と構想への道】   2020/8/17号
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□ ■   スマートウォッチとヒアラブルデバイスの市場動向
□ ■   スマートホームにおける音声AIの有用性、シニア層の需要大
□ ■   スマートホームの市場規模
□ ■   【コラム】 世界ランキング1位に輝いたスパコンと日本の使命
□ ■   遠隔医療、在宅勤務などに注目! 新型感染対策で、5G時代のXRビジネス

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    スマートウォッチとヒアラブルデバイスの市場動向
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 これまでスマートウォッチがトップで推移してきたが、2019年にヒアラブルがスマー
トウォッチを逆転(世界市場)。今後ヒアラブルがウェアラブルをけん引してゆくと
予想される。ヒアラブル製品の高機能化、AI化、音声AIアシスタント等の高度化
や、ウェアラブルデバイス対応バッテリーの小型長寿命化等の動きをふまえ、数量
ベースで年成長率21%内外の高成長が予想される。

 なお、スマートウォッチは10%程度の成長が続くと見ている。市場の拡大要因とし
ては、ウェアラブルの社会的ニーズとともに、とくに人口の多い中国等の国策による
需要などが背景としてある。ヒアラブルはスマートフォンやスマートウォッチとの連
携から、将来的に単独通信の方向が見えているとともに、他のウェアラブルデバイス
との連携の中枢的働き、加えて、スマートホームに見られる家電機器等のコントロー
ル機能も進んでゆくと考えられる。 https://www.aqu.com/onsei-ai-smart-home/


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スマートホームにおける音声AIの有用性、シニア層の需要大
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 スマートホームにおける音声AIの有用性について。もともと、コンピュータデバ
イスとユーザーとの接点(Interface)、UI(User Interface)の時代の流れについて
は、文字情報のみを扱っていたCUI(Character User Interface) → 画面に表示さ
れたアイコンや画像を見ながら、マウスや指を使って直感的にコンピュータを操作で
きるGUI(Graphical User Interface) → 声でコンピュータを操作できるVUI
(Voice User Interface) へと進む流れがあると考えられる。


CUI(Character User Interface)
         ↓
GUI(Graphical User Interface)
         ↓
VUI(Voice User Interface)

 VUI(Voice User Interface)は、声によりデバイスのコントロールや情報のやり取
りを行うUIだが、音声認識・音声合成技術の発展、自然言語処理やAIの進化によっ
て、これらを活用したビジネスは急速に関心が高まっている。とくに、Amazonの
「Amazon Echo」やGoogleの「Google Home」などのAIスピーカー(スマートスピー
カー)は、世界的にヒットしており、音声AIの魅力を指し示し、当然ながら、ス
マートホーム市場にも大きなインパクトを与えようとしている。


AIスピーカー(スマートスピーカー)は、音声による検索や音楽再生、予定や受
信メール、ニュースの読み上げだけでなく、対応するスマート家電やIoT機器との連携
によって照明や家具、テレビなど家中の家電を音声で操作することも可能である。た
だ、「スキル」や「アプリ」と言われる各機能の呼び出し方(話しかけ方)を知らな
いと、できることはかなり限られ、せっかくのハンズフリーの便利さも味わっている
人は少ないのではないだろうか?

ハンズフリーでホーム家電等を操作できる、という快適さなどを実感できることが
まずは大切であろう。その意味でも一般家庭だけでなく、ショッピングセンターや飲
食店の店頭に設置され、利用体験が進めば、一般家庭にも普及が拡がってゆくと思わ
れる。(パルコの一部店舗などに設置されている。)
日本国内では、海外(米欧中など)に比べ、AIスピーカー(スマートスピー
カー)の普及は進んでいないが、音声AIの利用が世界的に進む中で、徐々に普及
し、日本では日本人に合ったコンテンツや音声応答スタイルが現れさらに拡がってゆ
くのではないか?

スマートフォンの世界でも、米Googleが2018年10月2日、音声のみでAndroid端末を
操作できる「Voice Access」アプリを公開している。声掛けによって画面のスクロー
ルやスワイプ、ホーム画面へ戻るといった「入力」を行うことができる。こうした動
きは音声AIの拡がりにつながり、やがてスマートホーム市場にも大きく波汲してゆ
くことだろう。
また、ヒアラブルデバイスの普及にも注目したいところである。Appleの
「AirPods」などでは、わざわざスマートフォンを取り出さなくても、ハンズフリーで
音声AIアシスタントを利用できる。この流れが進むと、わざわざスマートスピー
カーに話しかけたり、スマートフォンを取り出したり、スマート家電コントローラを
操作するといったことをせずに、スマート家電、スマートホームをコントロールでき
るということになる。ヒアラブルデバイスはすでに世界的には販売数量において、ス
マートウオッチを超えてきており、またスマートスピーカーをも抜く勢いとなってい
る。ヒアラブルデバイス(完全ワイヤレスイヤホン)と、スマートホームは将来的に
深く関係してゆく可能性がある。

【音声AI、シニア層に利用が進む可能性】

コンピュータの入力にやや不慣れなシニア層にとっては、声をかけたり、話しかけ
たりする、という音声AIの世界は意外となじむ可能性がある。事実、KDDIの調査で
は、「人前で音声でインターネット検索をするのは恥ずかしい」かどうかという問い
に「非常にそう思う」と答えた人の割合が最も少なかったのは、男女共に60代(同調
査の対象者は15~69歳)だった。またビデオリサーチの調査では、音声検索機能の利
用率(直近6カ月)は、高齢者になるにつれ、高まっている(2017年 4~6月調査)。

さらに、弊社調査においても、高齢者、シニア層の音声AIに対する関心度の高さ
が伺えている。スマートホーム市場においても、こうした傾向を考慮した取り組みが
大切になってくると思われる。 https://www.aqu.com/onsei-ai-smart-home/


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           スマートホームの市場規模
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スマートホームの市場規模は世界の研究諸機関が取り上げているが、スマートハウス
の構成システム(省エネ、通信計測等)からとらえたもの、スマートホームデバイス
(スマートスピーカー、スマート照明等)の切り口からとらえたものなど、多岐にわ
たっている。

世界のスマートホームの市場規模は2025年に2,630億ドル、2030年には4,050億ドル
(約44兆円)規模が予測されている。ここにおけるスマートホームとは、家電や住宅
設備がインターネットに接続し、スマートフォン等から統合的に制御したりすること
で快適な暮らしを実現するもの。アプリケーションカテゴリーで分類しているが、ス
マートホーム市場の当面の成長を引っ張るのは、利便性と快適性であり、これは、ス
マートフォン、タブレットやスマートスピーカー等から家電・住宅設備を操作した
り、温度/人感センサー等と連動して空調を自動制御したりするアプリケーションで
ある。このような機器・設備制御のオートメーションをベースに、生活をより便利・
快適にするサービスが市場の中核として、発展してゆくと考えられる。このほかとし
ては、メディアエンタテイメント(映像音楽等)、セキュリティ管理(防犯、ドアの
開閉等)、健康管理(健康維持と増進)、エネルギー資源管理などがある。年平均成
長率(2015-2030年)としては、利便性と快適性22%、健康管理31%、メディアエ
ンタテイメント27%、エネルギー資源管理30%、セキュリティ管理28%となっ
ている。

いっぽう国内の政府系研究機関によるデータ、世界の家電市場とスマートホーム市場
の規模推計では、2030年における世界の家電市場は、8,132億ドル(年平均成
長率2015-2030年、3.5%)。このうち、スマートホーム市場は4,054億ドル
(年平均成長率2015-2030年、25.3%)、生活(キッチン・リビング)分野は、
1,884億ドル(年平均成長率2015-2030年、22.4%)となっている。2020
年以降、スマートホーム市場が急速に拡大してゆくとみている。



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【コラム】 世界ランキング1位に輝いたスパコンと日本の使命
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最近、日本の技術力の高さを象徴するような、明るいニュースがあった

理化学研究所(理研)、富士通などの共同研究グループが

スーパーコンピュータ「富岳(ふがく)」による測定結果で

スーパーコンピュータの国際的な性能イベントにおいて

世界ランキング1位を獲得したのだ

(グラフ解析部門などで1位、世界初の4冠達成)

今回は中国や米国を抑えて8年半ぶりの世界一という

富岳は、1秒間で1京回、すなわち1兆の1万倍の計算が可能という

「京」の継続機で、さらにその100倍の計算速度を持つ

新型コロナウイルス対策として飛沫の広がり方をシミュレーションしている

性能のすごさは、凄すぎてイメージがわかないが

スマートフォンに例えると、なんと2000万台分にもなるという

スパコンは半導体の進化とともに性能を高めてきた

高速計算機の進化は新しい薬や素材の探索、人工知能の活用などに革新をもたらす

国は Society5.0を目指すべき未来社会としてとらえている

すなわち

狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、

工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、

IoT、ロボット、AI、ビッグデータなどを活用した 未来社会の姿として

サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させ

経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)として

Society5.0を提唱している

ところで、「2位じゃダメなんですか?」」 といった言葉が

かつて国の予算会議で使われたことがあった

1位と2位では大きな開きがある

昔テレビでウルトラクイズというのがあり

ニューヨークまで行って、チャンピョン、1位になった人物と話す機会があった

「テレビ局の人から、(競争の世界では) やはり一番じゃないとだめ」

といわれたと言っていた

考えてみると

小惑星探査機の成功なども日本人ならではの感性、技術力が実を結んでいると思う

これからの世界は今回のスパコンの成果に象徴されるように

日本人ならではの感性、技術力が世界をリードしていってもらいたい

日本人のよいところは、きめ細かなモノづくり、

和を重んじる心、平和を愛する心などであると思う

政治経済の混迷、自然災害、疫病等が続く世界にあって

テクノロジー最先端の分野で

日本人の感性、技術力が

これからの世界人類の未来に

大きく貢献してゆくことを期待したい・・・



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遠隔医療、在宅勤務などに注目! 新型感染対策で、5G時代のXRビジネス
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遠隔医療、在宅勤務などに注目! 新型感染対策で、5G時代のXRビジネス

5G時代のXRビジネス、医療・災害などに期待の声!
360度動画、VRショッピングに可能性!

IoT時代の重要な基盤となる5G(第5世代移動通信システム)は、「超高速大容
量」、「多数同時接続」、「超低遅延」といった特徴により、新たなコミュニケーシ
ョンの可能性とともに、大きなビジネスチャンスが期待されています。AQU先端テ
クノロジー総研が実施した、5G時代におけるXRビジネスに関するアンケート(会社
員など2,300人)の意識調査では、医療、災害などに期待の声が多く
ありました。また360度動画、VRショッピングなどに可能性があることが再確認
できました。

5Gは「大いに関心ある」18.5%、「関心ある」23.9%で、40%強の人が関心あることが
分かりました。また、360度動画に関心のある32.3%のうち、57.3%の人がVRショ
ッピングに関心があることが分かりました。ネットショッピングでは、将来的にVR
ショッピングの可能性があるといえます。いっぽう、未来型VR、AR、MR等の製品
サービス、またXRビジネスへの期待としては、医療分野への意見が多くありまし
た。たとえば、「医療現場における遠隔診療によるセカンドオピニオンの充実に期待
する。」(37歳、男性、自営業)、「患者としての治療の選択肢の拡充ももちろんだ
が、医師等の医療従事者の働き方の改革につながれば良いと思う。」(30歳、男性、
会社員)と、働き方の改革につながるとする意見もありました。また、災害地の状況把
握や人命救助、シミュレーターなどへの期待も挙げられました。5G時代におけるXR
ビジネスは、豊かな社会づくりにつなげてゆくことが期待されます。(同社では関連
調査報告書として『5G時代におけるXRビジネスの市場展望、市場開発に関する調
査』を8月5日に発刊しています。)

■調査テーマ  
『5G時代におけるXRビジネスの市場展望、市場開発に関する調査
-ローカル5G注目!XRコミュニケーション、VTuberなどが拓く未来ビジネス-』
https://www.aqu.com/5g-xr/
ISBN 978-4-904660-41-6


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        先端ビジネス ! 調査報告書のご案内  ☆。.:*:.:*:・'゜
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■『音声AI、ヒアラブル、スマートホームの市場予測に関する調査
- スマートイヤホン、スマスピが拓く 新潮流をとらえる -』
https://www.aqu.com/onsei-ai-smart-home/
レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 272頁

■『最先端・脳波ビジネス、BMI、 BCIの開発動向と市場予測
- 簡易脳波計ヘッドセット、ブレインテック、人間拡張技術が創る未来市場 -』
         https://www.aqu.com/brain-ai-mirai/
レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 274頁
   
■『5G時代におけるXRビジネスの市場展望、市場開発に関する調査
 -ローカル5G注目!XRコミュニケーション、VTuberなどが拓く未来ビジネス-』
https://www.aqu.com/5g-xr/
レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 261頁

■『 宇宙ビジネス、衛星データの市場展望、市場開発に関する調査
-衛星データ 付加価値サービス、宇宙アプリの新潮流、ビジネス開発-』
https://www.aqu.com/space-app/
レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 369頁 (二分冊)

■『空飛ぶクルマ、空飛ぶタクシーの開発動向と市場展望に関する調査
 -空の移動革命の可能性!空飛ぶクルマの未来戦略-』
http://www.aqu.com/flying-car/
レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 236頁



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→ 貴社固有のテーマで、調査レポートを提出します。→ info@aqu.com
   http://www.aqu.com/usr/bin/perl/mail/mail.cgi?id=custom


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   【ビジネスの成功へ向けて、新規事業開発を多角的に支援】
    http://www.aqu.com/shinki-kaihatsu.html




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