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   【 最先端ビジネス、企画と構想への道】   2020/7/1号
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□ ■   スマートホームにおけるプラットフォームの動向
□ ■   新たな可能性、音声ARのサービス開発動向
□ ■   ヒアラブル・プラットフォーム、業務市場の可能性
□ ■   【 コラム】 海さん、ありがとう! 愛機さん、ありがとう!

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        スマートホームにおけるプラットフォームの動向
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未来市場であるスマートホームの今後の市場展開を考えてみると、意識調査の結果か
ら見られるように、コントローラ機能を有するスマートスピーカーやスマート家電コ
ントローラ、ヒアラブルデバイスなどが重要なツールデバイスとして位置づけられる。

これらのツールデバイスで機能する音声AIアシスタントは規格統一化の動きがあ
り、参入企業は今後、協調と競争という二面性を持ちつつ事業戦略を進めてゆくこと
が求められるといえる。

国内では、データ連携プラットフォームの必要性を説く動きがある。国内企業の集ま
りである電子情報技術産業協会(JEITA)では、生活者に、安心・安全、健康、快適、
便利なサービスを提供する新たなスマートライフ市場の構築に向け、住宅・住宅設備
機器・家電・IT通信機器・サービス等の住まいに関わるあらゆるモノを連携
(Connected化)するデータ連携プラットフォームの必要性を説いている。

そうした中、シャープ、東芝などはデータ連携プラットフォームを構築しているほ
か、スタートアップのLive Smartなどでは、アプリやスマートスピーカーから家電を
操作できるプラットフォームを提供している。こうした企業の今後の展開が注目され
る。 https://www.aqu.com/onsei-ai-smart-home/


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    新たな可能性、音声ARのサービス開発動向
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音声ARが注目される。

一般には、まだまだ音声ARを知っている人は少ないが、ARという言葉は、
Augmented Reality=拡張現実を意味し、スマートグラスやスマホアプリなどで知られ
てきている。このARの音声版は製品サービスの新たな付加価値をもたらし、今後の
サービスの差別化として大いに注目される。

現実空間に音楽や音声情報を重ねて表示するというもので、従来のARが視覚を対象
として既存のデバイス画面に限定されるのに対し、聴覚の拡張であるため、既存のデ
バイスや利用シーンが限定されないともいえる。まだ音声ARコンテンツの制作やプ
ラットフォームづくりは始まったばかりの段階であり、ビジネスとしての可能性は大
きいといえる。

たとえば、エイベックス、電通ライブ、バスキュールの三社は、音声AR事業で連携、
 訪日外国人旅行者への音声による多言語での観光ナビゲーションコンテンツの提供
や、音声によるスタンプラリーや聖地巡礼などアミューズメントコンテンツの提供、
さらに、視覚障害者に対するアクセシビリティの向上を目的とした音声ガイドの提供
などに取り組んでいる。 https://www.aqu.com/onsei-ai-smart-home/


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     ヒアラブル・プラットフォーム、業務市場の可能性
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ヒアラブルデバイスは、音楽エンタテインメントを楽しむ個人ユースだけでなく、音
声AR等を利用したビジネスユースまで、幅広い用途がある。個人利用が進む中で、
ビジネスとしての可能性は、システムの大量導入ができるビジネス市場にあるともい
える。

たとえば、全日本空輸(ANA)は、2019年5月24日からホノルル線に就航した Airbus
のA380型機(二階建ての旅客機)「FLYING HONU」で、リコーが販売するヒアラブル端
末「BONX Grip」を導入(Wi-Fi環境は富士通が構築)した。

従来、客室乗務員同士のコミュニケーションは、機内の数カ所に据え付けられたイン
ターホンが主だったが、ANAでは同機就航に合わせて、客室乗務員同士が機内のどこに
いてもWi-Fi環境下でコミュニケーションできるようにした。ANAではA380型機だけで
なく、他の機体への導入や地上で勤務する空港係員などへの導入も検討している。こ
うした動きが出ている一方、ヒアラブルのスタートアップであるネインの場合、ヒア
ラブル・プラットフォームを構想、ビジネス市場を開拓、提携を推し進めようとして
おり注目される。
https://www.aqu.com/onsei-ai-smart-home/

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     【 コラム】  海さん、ありがとう!  愛機さん、ありがとう!
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ひさしぶりに海に出かけた
ここの海は、波がはげしいところで有名だ
私は今まで感じたことのない、海の迫力、自然の力というものを感じた
かなり先に波が打ち寄せていて
私はここまで、波が来るなんて、とんでもないがありえないだろうと
私はこころ静かに、立ちながら瞑想していた
そのとき私は
足もとに置いておいた愛機のアイパッドのことを忘れてしまっていた
ふと気づくと
突然、なんと、波が私のところまで急にやってきたではないか!
私は油断していた自分を反省した
波が静かな海は安心だが
波が荒い海は気をつけなければ、と実感した
愛機のアイパッドは、ちょっと、波に濡れただけで
いつものように快適に稼働しつづけている
私は安心した
ところがである
帰り道、アイパッドの動作が少しずつ怪しくなってきた
まさか・・・!
そして、帰宅すると、いくらやっても完全に電源が入らない
私は正直、悲嘆にくれてしまった
なぜなら貴重なデータが入っていたからだ
結局、新しい最新機種を購入するにいたった
しかしながら、数日後、試しにあるボタン操作をしたところ
なんと、電源が入らなかったはずのアイパッドが復活した!
・・・・
かくして
私は今、二台+αのアイパッドを使っている
海のすごさを感じるとともに、愛機がよみがえったことに感謝している
海さん、ありがとう! 
愛機さん、ありがとう!

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コードレスEEGは医療ヘルスケア需要中心に15%成長
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簡易型脳波計、認知症予防診断(アプリ)に需要! BCI市場10%超の市場成長続
く!コードレスEEGは医療ヘルスケア需要中心に15%成長へ! 


ブレインコンピュータインタフェース(BCI)の世界市場は、10%超の高成長が続
き、2025年には、2,500百万ドル規模に達する。非侵襲型のウェイトが高まる
中で、脳波計ヘッドセットは年率13~17%の市場成長が予測される。最近では従
来の医療機器と比べ充分活用できる計測精度を有するパッチ式やシート式などの脳波
センサ(簡易型脳波計)なども登場してきている。今後、医療ヘルスケア、睡眠、教
育、マーケティングなど幅広い用途に浸透してゆくと予測する。関連のビジネスモデ
ルも進化しており、高齢化社会にあって、症状ごとの脳波パターンから、たとえば認
知症予知診断などで専門医と連携したAI解析クラウドサービスなども将来的に広が
ってゆくと予測される。いつでもどこでも脳波を解析できることで、簡易型脳波計の
果たす社会的役割が増してゆくと考えられる。

高齢化が進む中で、病院診療のあり方も変わろうとしており、在宅医療重視の動きが
見られる。その意味でも、簡易型の脳波計は、体温計、体重計、血圧計などのよう
に、将来的に家庭に大きく普及してゆく可能性がある。とくに、高齢者の場合、認知
症予知診断に関心を示している点が注目される。

会社員、公務員など2,100人を対象とした意識調査では、簡易型脳波センサー(脳
波計)、ブレインマシンインタフェース(ブレインコンピュータインタフェース)に
ついて、その利用用途として、どのような分野に関心があるかを質問したところ、
「認知症」(68.1%)が最も多く、続いて、「うつ病、統合失調症」(58.9%)、
「ストレスチェック」(57.3%)、「睡眠判定」(54.7%)、「発達障害」(53.0
%)、「集中力養成」(51.4%)、「効果的学習」(50.2%)となった。これらはみ
な、50%を超えている点が注目される。とくに、「認知症」は3人に2人が関心を
持っている。簡易型脳波計の「認知症予防診断(アプリ)」について、将来的に、
「使ってみたい」と回答した人は、全体では、46.3%であったが、50歳代では、
49.5%、60歳以上では、59.6%と、高齢者になるにつれて、欲求度が高かった。

特許情報に基づき、脳波に関する特許登録(2000年以降)を調べたところ、パナソニ
ック、ソニー、フィリップス、富士ゼロックス、NTTなどの大手企業が多いことが
分かった。また脳波計(2000年以降)を調べたところ、パナソニックがダントツ。続
いて、産業技術総合研究所、島津製作所、情報通信研究機構などであった。最近の顕
著な動きとしては、脳波計測による意思伝達装置「ニューロコミュニケーター」を研
究している産業技術総合研究所が、ここ2、3年で5件増えており、順位を上げてい
る。またマツダなども順位を上げている。

米国のIT大手GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)にMicrosoftを加えたビッ
グ5の場合では、AI、 AR/VR、自動車などの特許出願登録が多いが、脳波関連も少な
くない。たとえばMicrosoftは考えただけでアプリケーションを動かす技術「Brain
Computer Interface」の特許を取得。EEGの消費者向け製品の可能性を探っている。
Facebookも脳波のパターンをAIで予測、コミュニケーションに生かそうとしている。
ハード的には、VR、ARデバイスなどとの複合化も考えられており、商品企画面で
も可能性が拡がっている。

当調査における、未来ビジネス構想編では、「脳波パッチ、脳波ビッグデータの可能
性」、「AIとヒトの融合、AIと人類の共生を目指す」、「人工知能(AI)を活用
した脳波計測技術のVR、AR、MRへの応用」などを取り上げており、脳波ビジネ
ス、BCIビジネスに取り組む先進的経営者、先進的研究者にとって有益な情報を提
供している。当調査報告書が皆様のビジネス開発、研究開発、製品サービス開発に少
しでも寄与できれば幸いである。

    『最先端・脳波ビジネス、BMI、 BCIの開発動向と市場予測
- 簡易脳波計ヘッドセット、ブレインテック、人間拡張技術が創る未来市場 -』
          https://www.aqu.com/brain-ai-mirai/

              ISBN 978-4-904660-42-3

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■『音声AI、ヒアラブル、スマートホームの市場予測に関する調査
- スマートイヤホン、スマスピが拓く 新潮流をとらえる -』
https://www.aqu.com/onsei-ai-smart-home/
レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 272頁

■『最先端・脳波ビジネス、BMI、 BCIの開発動向と市場予測
- 簡易脳波計ヘッドセット、ブレインテック、人間拡張技術が創る未来市場 -』
         https://www.aqu.com/brain-ai-mirai/
レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 274頁
   
■『5G時代におけるXRビジネスの市場展望、市場開発に関する調査
 -ローカル5G注目!XRコミュニケーション、VTuberなどが拓く未来ビジネス-』
https://www.aqu.com/5g-xr/
レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 261頁

■『 宇宙ビジネス、衛星データの市場展望、市場開発に関する調査
-衛星データ 付加価値サービス、宇宙アプリの新潮流、ビジネス開発-』
https://www.aqu.com/space-app/
レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 369頁 (二分冊)

■『空飛ぶクルマ、空飛ぶタクシーの開発動向と市場展望に関する調査
 -空の移動革命の可能性!空飛ぶクルマの未来戦略-』
http://www.aqu.com/flying-car/
レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 236頁

■『 量子コンピュータの開発動向と市場予測に関する調査
-AIビジネスを加速させる量子コンピュータの市場予測、需要探索-』
http://www.aqu.com/quantum/
  レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 137頁

■『仮想通貨ICO、クラウドマイニング、ブロックチェーンの市場予測に関する調査
-暗合通貨新時代のICO、マイニング、ブロックチェーンの未来戦略- 』
       http://www.aqu.com/mining-ico-blockchain/
      レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 251頁

■『AIスピーカー及び、ヒアラブル端末の市場動向、市場予測に関する調査
-スマートスピーカー、スマートイヤホンの需要拡大をとらえる-』
       http://www.aqu.com/ai-speaker-hearable/
     レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 280頁

■『脳波ビジネス、BCIビジネス、市場開発に関する調査
-脳波特許の動向と注目企業機関、需要動向を調査-』
        http://www.aqu.com/brain-bci/
     レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 204頁

■『IT、生命科学の融合領域におけるビジネス開発、研究開発、市場予測に関する調査
-AIビジネス、脳波ビジネス、ウェアラブル・サービス等の新潮流-』
         http://www.aqu.com/it-bio/
     レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 526頁



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