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       【 最先端ビジネス、企画と構想への道】    2019/5/8号
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□ ■    宇宙開発における日本の使命と宇宙との共生    
□ ■    宇宙アプリに未来ビジネスの可能性!    
□ ■    大気汚染対策、大気質・花粉の飛散データ可視化サービス

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  【宇宙開発における日本の使命と宇宙との共生】
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世界的に宇宙開発が大きく進展しつつある。

海外では、米国スペースX社の民間ロケットの打ち上げ成功、また国内では小惑星探
査機はやぶさ2の活躍、ホリエモンの会社のスタートアップ、インターステラテクノ
ロジズの「MOMO(モモ)」3号機打ち上げ成功など、最近の宇宙ビジネス関係は明るい
話題が増えつつある。

世界をリードするNASAの宇宙開発、宇宙探査などの最新情報にふれてゆくと、通
常のメディアでは取り上げられないような、驚くべき情報が多い。たとえば、火星に
は水の痕跡がある、生命の痕跡がある、月や火星には空洞がある、といった内容など
興味深いものが多い。月や火星以外にも、太陽系の探査が進んでおり、私たちは最新
画像、最新映像に触れる機会が多くなってきた。

ある調査会社が 「宇宙ビジネスに関心ある」と答えた642人について、その関心領
域について調べたところ、「火星探査」がトップで85.2%。続いて、「宇宙旅行」
84.7%、「月面探査」80.8%、「小惑星探査」80.2%となった (2019年3月
調査、AQU先端テクノロジー総研)。

元NASA長官のチャールズ・ボールデン氏は「火星は地球と非常によく似ている。少な
くとも、かつて地球と非常によく似ていたことは確かである。地球とは姉妹の関係に
あたる惑星であり、私たちの暮らす太陽系で、一時期は生命体がおり、そして現在も
生命体がいるかもしれない可能性が最も高い惑星である。」と述べている。米国では
火星移住計画も発表されるなど、世界的にも火星や月などへの関心が高まってきてい
る状況にある。

また、日本も、小惑星探査機はやぶさで実績を上げつつあるほか、月や惑星研究の進
展(日本惑星科学会、JAXAなど)や、宇宙スタートアップのispace(アイスペース)など
の積極的構想計画がある。アイスペースは米スペースXとロケット打ち上げ契約を結ん
でおり、2020年半ばに月を周回する探査機、21年に月面に着陸する探査機の打ち上げ
を予定している。


TEDトークライブ    
ジェームズ・グリーン (NASA 宇宙物理学者)
地球外生命を宿しているかもしれない1つの惑星と3つの衛星
https://www.ted.com/talks/james_green_3_moons_and_a_planet_that_could_have_alien_life?language=ja

JAXA 宇宙科学研究所 
月の地下に巨大な空洞を確認 2017年10月18日
(アメリカの地球惑星科学専門誌Geophysical Research Lettersに掲載)
http://www.isas.jaxa.jp/topics/001156.html

月探査を計画する、宇宙スタートアップのispace(アイスペース)
https://ispace-inc.com/jpn/

日本惑星科学会
https://www.wakusei.jp/
日本惑星科学会は 1992 年 (平成4年) に設立された新しい学会。
わが国独自の月・惑星探査も本格化する中にあって、日本での惑星科学を推進し、さ
らにその成果を広く社会に還元、知見を普及することを目的に設立された。


いよいよ、日本も、小惑星のほかに、月や火星探査に本格的に取り組む動きとなって
おり、私たち宇宙ファン(筆者は天文学者になりたいと思っていた時期がある)にとっ
ても、大いに期待したいところである。

宇宙ファンとしては、個人的には最近における太陽の現象、月や火星の空洞などに興
味がある。また、日本人にとっては中秋の名月、竹取物語といったように月にロマン
を感じるものが多いが、そもそも、そのお月さんは、自らの自転周期と、地球のまわ
りを回る公転周期が同じで、 月は地球に対していつも同じ表側を向けている。裏側に
は、まだ未解明のもの(謎)が多いのではないだろうか? (最近になり、中国は月の裏
側に探査機を着陸させている)

宇宙開発、宇宙への取り組みは、地球生成、生命誕生の謎を解き明かす大切なテーマ
である。思い起こすと、地球人類は1969年7月20日、アポロ11号の月着陸により、人類
を月に送るという歴史的快挙を成し遂げた。しかし、本年2019年で、あれから50年に
もなる。半世紀も過ぎたことになる。アポロ計画は当初20号まで予定されていたが予
算削減を理由に、1972年の17号で突如終了してしまった(何か特別な事情があったのだ
ろうか? )。 しかし、今考えると、もったいない話で継続していれば人類にとり有益
なものが多々あったのではないかと思われる。

ここで日本の話になるが、JAXA 宇宙科学研究所は2017年10月18日に、月の地下に巨大
な空洞を確認したと発表している。月の火山地域の地下、数10mから数100mの深さに、
複数の空洞の存在を確認。縦孔を東端として、西に数10km伸びた巨大なものとい
う。縦孔は、こうした地下空洞への入り口の可能性があるとしており、将来的に、月
面基地建設に役立つ情報を得ていく予定という。研究者によると、月だけでなく、火
星にも空洞があるという。表面上だけの調査ではなく、地下を調査探査していくこと
で、水の存在や生命の可能性も考えられるかもしれない。何はともあれ、人類はま
だ、宇宙の真理のごくわずかしか知っていないのではないだろうか?


「人間が知っているのは宇宙のごく僅か」(そう思う、59.8%)
「UFOは実在し、宇宙人はいると思う」(そう思う、34.2%)    
(2016年12月、2,200人調査、AQU先端テクノロジー総研)


さて、これからの宇宙開発、宇宙への取り組みについて、感じるところをまとめてみ
たい。

世界の国々の宇宙への取り組みは、非常にロマンあふれ、たのもしい気がする。
しかしながら、現在の世界のパワーバランスをそのまま宇宙に持っていき、宇宙でも
争うようなことがあってはならず、宇宙では国、民族を超えて人類全体の共益になる
方向を目指してもらいたいところである。

そのように考えてくると、日本の役割、使命は大きいような気がする。今回の改元で
は、令和となったが、まさに、聖徳太子の和を以て貴しとなす、の心につながってい
ると感じる。

いっぽう、現在の世界情勢と日本の役割を考えると、日本は、世界の平和と発展に寄
与すべく大切なミッションを持つと考えられる。どのようなところで、その使命を果
たすべきであろうか?それは、豊かな自然風土に立脚した、和を以て貴しとなす、と
いうところの価値感ではないだろうか。何かと世界の争いの種になりやすい宗教や価
値観を持つ国々とは異なり、いわばニュートラルな立場で、これからの宇宙ビジネス
の方向性を指し示すことができるのではないだろうか。宇宙ビジネスのあるべき姿は
日本こそ、指し示すことができると思われるのである。

現在は、米国、ロシア、中国などには何かと力の差を見せつけられているが、しかし
ながら、中国の次の時代は人口増の観点からも、インド、アフリカといわれている。
たとえば、歴史的にもインド、インドネシア、そしてアフリカなどは、日本に親近感
を感じている。日本は、これからのそうした国々とも協調しつつ、なおかつ米国、ロ
シア、中国、そしてEUなどとも協調に努力しつつ、世界が丸く収まる宇宙ビジネスの
方向性を指し示すべきではないだろうか?

その場合、世界の趨勢が、宇宙開発イコール軍事利用開発につながらないよう、広島
長崎の経験を持つ日本が、何らかの役割を果たすべきと考えられる。(日本天文学会
は、天文学の研究は軍事研究につながりやすい、注意すべきと、2019年3月16
日に発表している。日本学術会議は2019年の声明で、学会や大学に軍事研究に関
する指針の策定などを求めていた。確かに純粋な学問、ビジネスと、軍事利用は隣り
合わせの部分があるようだ。)日本のスタンスは問題ないと考えられるが、世界の強
国がくれぐれも脱線しないよう、世界に対して、日本の平和科学の叡智が期待されて
いると思われる。(ロボットやAIの基本原則なども参考になりそうだ。)

とここまで、書いたところで、たまたま、研究最前線にいる、日本の、とある宇宙科
学の研究者の次のような文章に出会った。

「日本は古来より、他者と共に生きる意識が高い国だと思います。一方で、遺憾なが
ら、先の大戦では、その考えが独善的に先行しすぎて、返って近隣諸国に大きな苦し
みと痛みを与えてしまいました。しかし、私は我が国は、その反省を大いにしてきた
と思います。そう信じます。だからこそ、日本は、将来火星生命探査を、人類の代表
として主導していくべき国だとも思うのです。もちろん、そのときには日本だけでな
く、世界が国家の壁を越えて、共に月へ、そして火星へと向かっているかと思いま
す。そしてそのとき、私達が祖先が受け継いできた日本人としての、人においても自
然においても、他者とともに生きる、という感性・意識が、人類の火星探査、火星開
発において、とても大事な役割をなすのでは無いか、出来るのでは無いか、と思うの
です。」

このような考え方をされている研究者が日本にいることは、とても素晴らしいことで
あると思う。

日本は、世界の宇宙大国に比べて小粒かもしれないが、その心は壮大な宇宙につなが
り(道のりは平たんではないが)、世界における日本の使命を果たしてゆけるものと信
じる。

天皇陛下は、即位後初めての一般参賀に臨み、「ここに皆さんの健康と幸せを祈ると
ともに、我が国が諸外国と手を携えて、世界の平和を求めつつ、一層の発展を遂げる
ことを心から願っております。 」と述べられた。

2019年5月、日本は「令和」になり、気持ちを一新して未来に向かおうとしている。。


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    宇宙アプリに未来ビジネスの可能性!
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宇宙アプリに未来ビジネスの可能性!

大気汚染予報、花粉予報、地震予知などに期待の声! 衛星データ関連市場、拡がる兆し
AQU先端テクノロジー調査  
https://www.aqu.com/space-app/


小惑星探査機はやぶさ2の活躍、米国スペースX社の民間ロケットの打ち上げ成功な
ど、最近の宇宙ビジネス関係は明るい話題が増えつつある。

宇宙ビジネスに関する調査を実施したところ、衛星データの付加価値サービスや、関
連アプリ(宇宙アプリ)は未来ビジネスの可能性、市場性が大きいということが分か
った。

この調査報告書では、会社員、公務員、経営者など2,200人に対して行った意識調
査をふまえ、今後の宇宙ビジネスの市場展望を探っている。人工衛星は小型化の動き
があり、今後、衛星の打ち上げ数が急激に増加してゆくと予測されている。同一地点
を1日に何回も撮影する衛星コンステレーション計画が推進されており、AI解析技
術などを活用し、新たな価値(ビジネス)を創造する動きが出ている。

衛星画像データの用途は世界的に安全保障、防衛の用途のほか、エネルギー、自然、
海洋、災害、インフラ、LBS(位置情報サービス)、環境モニタリングなどがあ
る。今後、民生及び商業利用が大きく拡大してゆくとみられる。

とくに、衛星データの付加価値サービスに可能性が大きい。衛星データの付加価値
サービスはグローバル市場、年率12~16%で加速成長、2023年、6,450
(百万ドル)規模を予測している。

衛星データの関連市場である宇宙アプリは、衛星データ付加価値サービスに対する、
市場規模の比較をしてみると、世界市場は25%の規模、日本市場は20%の規模と
推計された。意識調査における「宇宙アプリに関心」は、4人に1人であることも分
かった。地震予知、大気汚染予報、花粉予報などに期待の声がある。

宇宙アプリは、一般民生市場が中心であるが、ビジネス市場に対しても大きな影響力
があると考えられる。宇宙アプリに位置づけられる大気汚染のアプリを実際利用した
ところ、国内を含め世界の地図上で、ポイントを指定すると、大気の質がすぐに数字
で分かる。中国や韓国、モンゴルなどの大気汚染の厳しい状況がリアルタイムで実感
できる。当調査では、宇宙ビジネスの方向性、宇宙ビジネスにおける共生の考え方、
宇宙アプリに関する企画構想なども提言している。

■『 宇宙ビジネス、衛星データの市場展望、市場開発に関する調査
-衛星データ 付加価値サービス、宇宙アプリの新潮流、ビジネス開発-』
https://www.aqu.com/space-app/


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  大気汚染対策、大気質・花粉の飛散データ可視化サービス
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大気汚染の問題は日本国内ではやや落ち着いてきている観があるが、世界的に見ると
大変深刻なものがある。世界保健機関(WHO)は微小粒子状物質「PM2.5」などによる
大気汚染が世界的に拡大を続けており、肺がんや呼吸器疾患などで年間約700万人が死
亡しているとみられるとしている。

世界人口の約90%が汚染された大気の下で暮らし、健康被害のリスクがあると指摘して
いる。特に汚染が深刻なのはアジア・アフリカを中心にした低・中所得国で、大気汚
染による死者の90%以上を占めるという。一方、欧州や北米、日本などの高所得国では
汚染度は低いとの見方も示している。

ただ、地域によっては中国、タイ、また国内においても大気汚染による健康への影響
が話題となることが多い。

そこで、大気汚染の状況、ぜん息などの健康データ、汚染源などの状況について、頻
繁な衛星データとの相関を調べ、AI解析を加えることで、今後ののぞまれる対策が
明確になる。

大気汚染に関する衛星データの活用は、すでに、人工衛星データを利用した大気汚染
監視システムとして構築が進んでいる。

いっぽうで、こうした最新の分析データを活用した医療サービス、健康サービスなど
の充実が期待される。世界の深刻なこの問題に光を照らす、この方面での、サービス
開発会社の活躍が期待される。

https://www.aqu.com/space-app/



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        先端ビジネス ! 調査報告書のご案内  ☆。.:*:.:*:・'゜
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■『 宇宙ビジネス、衛星データの市場展望、市場開発に関する調査
-衛星データ 付加価値サービス、宇宙アプリの新潮流、ビジネス開発-』
https://www.aqu.com/space-app/
レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 369頁 (二分冊)

■『空飛ぶクルマ、空飛ぶタクシーの開発動向と市場展望に関する調査
 -空の移動革命の可能性!空飛ぶクルマの未来戦略-』
http://www.aqu.com/flying-car/
レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 236頁

■『 量子コンピュータの開発動向と市場予測に関する調査
-AIビジネスを加速させる量子コンピュータの市場予測、需要探索-』
http://www.aqu.com/quantum/
  レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 137頁

■『仮想通貨ICO、クラウドマイニング、ブロックチェーンの市場予測に関する調査
-暗合通貨新時代のICO、マイニング、ブロックチェーンの未来戦略- 』
       http://www.aqu.com/mining-ico-blockchain/
      レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 251頁

■『AIスピーカー及び、ヒアラブル端末の市場動向、市場予測に関する調査
-スマートスピーカー、スマートイヤホンの需要拡大をとらえる-』
       http://www.aqu.com/ai-speaker-hearable/
     レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 280頁

■『脳波ビジネス、BCIビジネス、市場開発に関する調査
-脳波特許の動向と注目企業機関、需要動向を調査-』
        http://www.aqu.com/brain-bci/
     レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 204頁

■『IT、生命科学の融合領域におけるビジネス開発、研究開発、市場予測に関する調査
-AIビジネス、脳波ビジネス、ウェアラブル・サービス等の新潮流-』
         http://www.aqu.com/it-bio/
     レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 526頁



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