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       【 最先端ビジネス、企画と構想への道】   2017/1/6日号
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□ ■  大局をとらえた企画構想力、自然の生命システムに学ぶ
□ ■  IT、生命科学の融合領域において、オーダーメイド医療などへの期待高まる!
□ ■  HMDの新潮流

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   【大局をとらえた企画構想力、自然の生命システムに学ぶ】
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 新年明けましておめでとうございます。

 【大局をとらえた企画構想力、自然の生命システムに学ぶ】

 2016年は、今後世界的大転換を予感させる、うねりのような年であったと思わ
れる。

さて、2017年の主な出来事としては、主観を入れて挙げさせていただくと、以下
のようなものがある。

1月 トランプ米大統領就任(20日)
2月 プレミアムフライデー実施
3月 米国債務上限期限到来、オランダ総選挙、任天堂新型ゲーム  
   発売、第4回WBC開催(7日~23日)
   舞浜駅北口に長崎ハウステンボスで人気の「変なホテル」2号棟
4月 銀座に最大規模の複合商業施設・GINZA SIX、仏大統領選
7月 仮想通貨消費税なしへ、東京都議選
8月 世界陸上が英国ロンドンで開幕、、皆既日食(北米大陸)
11月 JAXAの宇宙飛行士 金井さん、国際宇宙ステーション6ヶ月間滞在
12月 映画「スターウォーズ エピソード8」公開
9月~12月ドイツ・議会選挙、中国共産党全国大会、韓国大統領選など


2017年は日本経済、世界経済にとって、より安定成長に向かってゆく年であるこ
とを願っている。

ところで、昨年末はいろいろ気づきがあったので、まとめてみたい。

【狙った遺伝子をスイッチオンにする】

 自分の好きな音楽やリズムは、沈んだ気分を明るくさせてくれる。…これは誰でも
体験することである。音楽配信サービスはすでにあるが、脳の健康や、狙った遺伝子を
スイッチオンにする、というようなサービスが将来的に誕生するのではないか?そうし
たサービスの裏づけに成り得る、ひとつの実験結果が出てきている。これは、ヘルシン
キ大学の実験で、48人に被験者にモーツァルトの『ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調
K.216』を20分ほど聞いてもらい、全員の血液サンプルをとったところ、シナプスの神
経伝達スピードとドーパミンの分泌をコントロールする遺伝子が活性化(スイッチオ
ン)したことが分かった。たた内容的には、サービスの根拠になるには、データが乏
しいといえるので、今後同種の実験が期待されるが、音楽が遺伝子に影響を与える、と
いうことが実験で確かめられたことは興味深い。遺伝子のスイッチオン、という表現
ではないが、脳を元気にさせる、環境音楽配信サービスの可能性はあると考えられ
る。すでに、USENなどは企業向けの音楽配信をしているが、そうしたサービスの
中で、ソルフェジオ周波数(2015年のレコード大賞企画賞受賞)を取り入れるな
どの工夫も大切だろう。

 さて従来、特定の遺伝子のみのスイッチを効率的にオンにすること(DNA脱メチル
化)はできなかった。遺伝子のスイッチをオンにする従来の薬は、すべての遺伝子の
スイッチ全部をオンにするものであり、オンになっては困る遺伝子までオンにしてし
まうことによってひきおこされる副作用などの危険性があった。しかし、日本の研究
機関(群馬大学など)が、CRISPR/Casゲノム編集を応用し、ねらった遺伝子のみのス
イッチを効率的にオンにする技術を開発した。この技術は遺伝子のスイッチ異常によ
り起こる疾患の治療、再生医療に利用可能である。なお、がんの増殖を抑える遺伝子
のスイッチがオフになることで正常な細胞ががん細胞に変化することや、iPS細胞の作
製過程では特定の遺伝子(Oct-4)のスイッチをオンにする必要があることが知られて
いる。

 IT、AIなどの先端テクノロジーは今後の研究開発において、上記のような遺伝
子、DNAなどの生命科学分野と連携させることで、さらに大きな発展がなされるも
のと考えている。

前年も書かせていただいたのだが、

『「企業2020」の世界―未来をつくるリーダーシップ―』の著者、パヴァン・スクデ
フ氏は、「新しいリーダーは、2020年の世界経済を考えた企業を作らなければならな
い。新しい企業のDNAは地球の環境を守り、社会の目標をともに達成するものでな
ければならない。新しい資本主義は、自然資本を中心とするものになるだろう。」と
している。

研究開発は、今後も自然の生命システムに学ぶことで、より斬新な発想による製品
サービスが実現できるように思う。
企業機関の、最先端にいる研究開発者たちの今後の活躍に期待したい。

貴社、皆様のより一層のご発展を祈念申し上げます。
本年もよろしくお願い申し上げます。


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    IT、生命科学の融合領域、オーダーメイド医療などへの期待高まる!
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相関関係の関心度は「遺伝子とがん」、「睡眠と音楽、呼吸」が40%を超える!

 ITの進化、生命科学の進化が加速し、その融合領域にはビジネスの可能性が広が
っている。近年、DNAシーケンサーのコストの低下、またゲノム編集技術の衝撃的
な進化により、バイオテクノロジー、医療などの世界が大きく変容しようとしてい
る。一方でAI(人工知能)、ビッグデータ解析なども大きく進化している。今回の調
査ではDNA、遺伝子、AI、ビッグデータ、音楽、周波数、脳波、医療、メンタルヘルス
ケアなどについて2,200人の協力を得てアンケート調査を実施、さらにターゲット
を絞り、600人に調査した。融合領域の研究開発、市場戦略とは別の角度からのリ
サーチにより今後の展望を明らかにしたい。

 ITの進化、生命科学の進化に関連して、遺伝子、オーダーメイド医療や精神疾患、
音楽などを中心に未来SF感覚の話題について質問したところ、「人間が知っている
のは宇宙のごく僅か」という項目が、もっとも多く59.8%の人が「そう思う」と
賛同が得られた。続いて、「精神疾患に適度な運動は効果ある」59.3%、「精神
疾患にアドバイザーは大切」58.6%、「精神疾患に音楽は効果ある」57.1%
が続いた。遺伝子解析に関係する話題として、「遺伝子DBを医療に活用すべき」3
0.8%、「オーダーメード医療に関心ある」26.3%、また「オーダーメードメ
ンタルケアに関心ある」25.4%であった。IT、生命科学の融合領域はその技術革
新のスピードが最近著しく、現在研究が進められている脳ICTやテレパシーに関す
る研究もまったくのSFではなくなろうとしている。「将来、人と人の脳が通信でつ
ながる」17.5%、「テレパシーは将来可能になる」15.2%と、10~20%
の人が同意見であることが分かった。

 関心のある相関関係では、「遺伝子とがん」が48.1%と最も多く、続いて、
「睡眠と音楽、呼吸」が41.1%、「睡眠とアロマの香り」が38.4%となっ
た。睡眠に対する関心度の高さが伺える。また、「体内細菌の種類と病気」が34.
5%、「笑いと血糖値」が34.3%となっている。調査から見られる今後の研究
テーマとしては、「音楽と脳内ホルモン」、「遺伝子とうつ病」などが挙げられる。
また「微生物と物質製造」、「微生物の種類と放射能」なども、今後有力な研究テー
マになってくると考えられる。このほか、関心のあるウエアラブル・サービス、脳波
の応用用途などについても、興味深い結果が得られた。とくにクロス集計したとこ
ろ、コードレスイヤホン所有者(330人)が、どのような傾向があるか、関心のあ
るウェアラブル・サービスにおいて、全体(2,200人)との関係特徴を比較してみ
たところ、音楽配信サービス、特殊音源サービスなどの音楽系のほか、スポーツト
レーニング、コードレスイヤホン・ヘルスケア、オーダーメード音楽、オーダーメー
ド・ヘルスケア、AIと会話(チャット・ボット)など、新サービス系においても関
心度が高い、ということが分かった。すなわち、コードレスイヤホン利用者は、将来
的に音楽のみならず、脳科学系を含めた最先端のサービスを受け入れてゆく可能性が
高い、と考えられる。

 いっぽう、年代別の回答者のコメントを見ていくと、あらためて精神疾患の深刻さ
が伺えた。コメントの中には、「先日友人が総合失調症で首吊り自○をしました。原
因は不眠症です。眠れない眠れないと尋ねて来るたびに言っていました。」(73歳、
男性)、「小さい時から母子家庭で小学校1年生の時に母がうつ病になりました。…」
(19歳、女性)というものがあった。ITの進化、生命科学の進化が、病気を減ら
し、よりよい社会づくりに貢献できることを願わずにはいられない。当調査結果がI
T、生命科学の融合領域における研究開発、市場展望の本編とともに有効活用してい
ただければ幸いである。

IT、生命科学の融合領域における市場展望に関するアンケート需要調査
http://www.aqu.com/it-bio-need/


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                  HMDの新潮流
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 HMDは大きくはVR HMD、AR HMD、MR HMDに分かれる。(V
R)ヘッドセットという言い方もある。とくにVR元年ともいわれ、VR系の動きが
活発である。Oculus VR、ソニー(SIE)、HTCなどがゲームを中心としながらも、
新領域を模索している。なかでも、FOVEは目線追跡機能(アイトラッキング)を武器
にゲームのほか、ヘルスケア、教育、ソーシャルコミュニケーション、ロボット連携
など、チャレンジしている点が注目される。

 ARについては、それぞれの業務に即したソフト開発、ソリューション開発が求め
られている。Googleやテレパシージャパンのように、民生用途から、業務、産業用途
に目を転じている企業もある。産業用途では、製造、設計、流通、医療など多岐にわ
たっており、専門分野に力のあるパートナーとの共同開発が大切となっている。

 HMD市場を底辺で盛り上げているのがローエンド簡易型HMDである。なかでも
Google Cardboardは、すでに累計500万個以上出荷、Google Playの「Cardboardアプ
リ」は、2015年の10~12月の2カ月だけで2500万本ダウンロードされている。同様なタ
イプはハコスコなどが知られるが、はじめての人に気軽にVR体験をしてもらう、と
いう意味で意義深いものがある。

 MRは、ある意味でVR以上のインパクト(HMD全体の起爆剤)になりそうだ。
HoloLens(Microsoft)、Magic Leap (Magic Leap)の動きには注意してゆきたいと
ころである。まずはゲーム用途だが、産業用途を含め、大きな可能性がありそう。
HoloLensの場合、病院や医療業界、小売業界で関心が高い。

 HMDは、将来的にはスマートフォンに代わるデバイスになる、との見方がある。
ディスプレイとして有用であるが、通信によるコードレス化、スタンドアローン化が
進み、デバイス単独で稼動するケースも増えてゆくものと予想される。その意味で、
スマートフォン大手のサムスンの今後の開発動向は注目される。また、コードレス製
品を開発している(AR/VR統合タイプも開発している)uSens, Inc.、デバイス単
独で稼動するAuraVisor、またGoogle、Microsoft なども注目される。

 日本企業は、ゲームに強いソニーの今後の動向、また光学系のキヤノン、セイコー
エプソン、リコー、コニカミノルタ、ニコンなどにおいて周辺事業を含めた取り組み
が注目される。

 なお、今後はHMDを利用することになる、360度動画、VR配信サービスなど
がビジネスチャンスと思われる。オリンピックにからむスポーツイベントも関心が集
まると思われ、今後、民生、産業両用途でHMDビジネスの裾野は大きく広がると考
えられる。

http://www.aqu.com/hmd-vr-ar-mr/

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        先端ビジネス ! 調査報告書のご案内  ☆。.:*:.:*:・'゜
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◆タイトル
『 IT、生命科学の融合領域における市場展望に関するアンケート需要調査
-最先端DNA関連、脳波応用、ウェアラブル・サービス等の新潮流-』
http://www.aqu.com/it-bio-need/
◆レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 69頁

◆タイトル
『最先端 HMD!VR、AR、MRの新市場動向と市場実態、市場予測に関する調査
-HMDハード、ソフト、アプリ、コンテンツ、360度映像システム等の未来戦略-』
http://www.aqu.com/hmd-vr-ar-mr/
◆レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 440頁

◆タイトル
『マルチコプター、ドローンの用途開発、市場展望、市場予測に関する調査
-新センサー映像システムが創る、空の産業革命の可能性とビジネス戦略-』
http://www.aqu.com/drone/
◆レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 277頁  

◆タイトル
『臨場感HMD、新ウェアラブル機器の需要動向と市場予測に関する調査
-VR、AR、MRデバイスの新潮流と期待されるアプリ用途開発-』
  http://www.aqu.com/new-hmd/
◆レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 280頁

◆タイトル
 『 人工知能の開発動向と関連市場、並びに脳科学関連ビジネスに関する調査
-AI関連産業の動向とビジネス新大陸の可能性を探る-』
 http://www.aqu.com/ai-brain/
◆レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 247頁

◆タイトル
 『 ウェアラブル・デジタルの最先端ビジネスモデルの開発動向と戦略
-ビジネスモデルの新潮流、アプリ開発、市場戦略に関する調査-』
http://www.aqu.com/wearable-business/
◆レポート体裁  プリント製本A4版 、PDF ファイル 169頁

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→ 貴社固有のテーマで、調査レポートを提出します。→ info@aqu.com
   http://www.aqu.com/usr/bin/perl/mail/mail.cgi?id=custom


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   【ビジネスの成功へ向けて、新規事業開発を多角的に支援】
    http://www.aqu.com/shinki-kaihatsu.html



→ 貴社固有のテーマで、調査レポートを提出します。→ info@aqu.com

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【 最先端ビジネス、企画と構想への道】   2017/1/6日号
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