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【 最先端ビジネス、企画と構想への道】 2010/10/12日号
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【INDEX】
□ ■ 生物に学ぶ研究開発、 「生物多様性」への対応
□ ■ 『サロゲート』に見るロボット未来社会
□ ■ ジンベイザメの、美ら海水族館に行ってきました! (コラム)
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生物に学ぶ研究開発、 「生物多様性」への対応
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自然界の生物や植物に、学ぶことは多い。
最近では、バイオミメティックス(生体模倣技術)、バイオミミクリー(自然を模倣す
る)といった言葉が注目されるようになり、企業の研究開発にとっても、非常に重要と
いえる。
バイオミメティックスとは、自然界の生物や植物が持つ機能やデザイン、能力などか
らヒントを得て、新技術への応用を探る、というものである。例えば、独特なカーブ
を描く新幹線700系の先頭形状は、トンネル微気圧波対策効果を短いノーズで実現する
ために、エアロストリームという「カモノハシ」のような形状となっている。また、
ハチの巣の六角形の形は、軽くて丈夫な「ハニカム構造」と呼ばれており、飛行機の
機体や建築構造物などに広く応用されている。最近では、遺伝子や酵素の機能を模
倣、参考にして、人工分子を構築したり、タンパク質によるICチップ開発、筋肉の力
学的機能を応用したバイオアクチュエーターなどの研究開発が行われている。また、
脳の神経系の構造、働きなどが解明されつつある中で、こうした脳研究を生かしたコ
ンピュータシステムも考えられている。
いっぽう、生命科学分野全般では、複雑な生命現象を、システムとして理解する、シ
ステム生物学、あるいはシステムバイオロジーといった学問分野も台頭してきてお
り、ロボットの研究開発などにも生かされてきている。
このように、研究開発のアプローチは、さまざまであるが、いずれにしても、自然界
の生き物、植物、動物などに学ぶことは多い。
ここで、世界的な視野で、世界の関心テーマを考えてみると、今年(2010年)は、国連
が定めた「国際生物多様性年」である。10月に、名古屋で生物多様性条約の第10回締
約国会議(COP10)が開かれ、全世界から約8000人もの関係者が集まった。この開会に
先立って、国際ユース会議が開かれ、世界の若者達の環境、生物に対する意識が非常
に高い、と討議の映像を見て感じた次第である。まさに世界の関心は、「地球温暖
化」から「生物多様性」へとシフトした、と言っても言い過ぎではないだろう。
企業活動としてみた場合には、「地球温暖化」対策と同様、「生物多様性」にいち早
く、適切な対応をすることが求められる。
科学的に明らかにされている生物種が約175万種(未知のものも含めると約3,000万種)
ともいわれる中、一年間で約4万種の生物が絶滅しているという現状をふまえ、生物多
様性を保全することは非常に大切であると、理解できなくはない。
たとえば、最近、世界各国で発生したミツバチの大量失踪とそれによる農業被害は、
私たちに、生命の連鎖が突然失われることの影響の大きさを感じさせた。
ミツバチは、周知のように、花粉を運び、種々の果実を実らせる重要を働きを担って
おり、それがいなくなっては果物などの高騰につながることになる(原因については、
明確にはわかっていないようだが、農薬、微生物、遺伝子操作作物、ストレス、電磁
波などがあげられている)。
ハチなどの花粉を運ぶ昆虫は、果物、野菜、油料作物、コーヒー、カカオ、スパイ
スなどの 作物の成長に貢献することで、毎年1530億ユーロ(約23兆8000億円)相当の
働きをしている。授粉を媒介する昆虫の働きは世界の農業生産額の9.5%を占めている。
(フランス国立農業研究所、National Institute for Agricultural Research、INRA)
大企業も行動計画の策定、という話ではあるが、(事業)コストの上昇につながる側面
は否定できない。世界各国とも、生物多様性の大切さについては、理解しつつも、そ
のコスト負担という点では、共通点を見出すのは難しいかもしれない。たとえば、討
議の結果として、中国からの輸入が多い漢方薬では、利用者がそのコスト上昇を負担
する可能性があるという。
いっぽう、事業環境の変化に伴って、生物多様性や生態系サービスに関連した新たな
市場やビジネスが生まれる可能性がある、というのも事実である。この機会に、適切
な対策、対応を進めることが肝要である。
生物多様性からの恵み 生物多様性の現状
http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/biodiversity/index.html
なるほど生物多様性~女子大生が身近に探る~
http://www.youtube.com/watch?v=ynz5BHyo2bM
企業にとって生物多様性とは何か
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/special/20090724/101903/?P=1
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『サロゲート』に見るロボット未来社会
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この映画 『サロゲート』は、SF映画であるが、未来社会のひとつの可能性を示唆し
ており、面白い。ブルース・ウィリスが主演している。この映画の中には、擬体(人
間の代理として行動するロボット)の製作者として、ふたりの日本人ロボット研究者
が出ていて、少し驚いてしまった。
・石黒浩教授(大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻教授)
・金出武雄教授(米カーネギーメロン大学教授)
(なにはともあれ、未来社会では、ロボットと人間の平和的共存が大切ですね。
そのためには、倫理・基準づくり、法律など、課題は多いかもしれません)
▼『サロゲート』
身代わりロボット「サロゲート」が人間の社会生活のすべてを代行する近未来。人間
は自宅からサロゲートを遠隔操作するだけで社会生活を営むことが可能となり、圧倒
的大多数の人は、サロゲートで社会生活を営むようになっていた。このシステムの根
底は、サロゲートになにが起こっても、オペレーター(サロゲートの持ち主)は無事
であることが保証されていることであった。そんな、ある日、男女2人のサロゲートが
何者かに破壊され、安全であるはずのサロゲートのオペレーターも、それぞれ自宅で
死亡しているのが発見された。これは、サロゲートの安全性を否定する事件であった
ので、極秘でFBIが捜査することになった。FBI捜査官のトム・グリアーは、パート
ナーのジェニファー・ピータースと事件の捜査に着手した。グリアーは、破壊された
サロゲートに残っていた映像の画像解析により、容疑者の使用したらしい武器のよう
なものと、容疑者が、マイルズ・ストリックランドという犯罪者であることを突き止
めた。不思議なことにストリックランドは、以前にも逮捕されていたが、すぐに釈放
されていたのだった。
http://www.cinematoday.jp/movie/T0008036
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ジンベイザメの、美ら海水族館に行ってきました! (コラム)
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美ら海では、オキちゃん劇場、水族館に行ってきました。イルカは、芸も達者で賢
いなあ、と今さらながら、実感しました。
★沖縄・オキちゃん劇場のイルカ達! イルカ達は賢い! 実感しました!(筆者撮影)
http://www.youtube.com/watch?v=hYDbTrxHpcg&feature=player_embedded
水族館では、ジンベイザメが見られる、ということで、行きましたが、その巨体を実
際に見て、感動しました。サメは、怖い存在と思っていたので、他の魚達と共存して
いる姿には不思議なものを感じました。
★沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館、巨大なジンベイザメと魚たち!実物の迫力はすごい!
http://www.youtube.com/watch?v=tM45EHlVnkQ&feature=player_embedded
たまたま、水族館OBで、美ら海水族館の構想に取り組んだ人の話を聞きましたが、さ
かなたちの楽園をつくりたいということが、出発点であったそうです。もともと、ジ
ンベイザメは、それほど怖くはなく、餌(オキアミ、えびなど)をあたえていれば、水
槽内の魚達を食べてしまうことはないようです。→ さかな達の調和システム、共生
システムはビジネス的にも学べる点があるかもしれません。
▼沖縄美ら海水族館
全長8.4mものジンベエザメや長期飼育記録世界一のオニイトマキエイ(マンタ)をは
じめ、多種多彩な魚たちが泳ぐ大水槽。その感動的な光景が一望できる巨大アクリル
パネルは、高さ8.2m、幅22.5m、厚さ60cm もある。写真で見るのと実際見るのとで
は、やはり迫力が違う。メインの水槽である「黒潮の海」大水槽の観覧部分に使用さ
れているアクリルパネルは、鹿島建設などが施工。施工にあたっては、まず、分割さ
れた7枚のピース(1枚当り約19t)を水槽上部に設置されたジンベエザメ搬入用の
40tホイストクレーンで個々に水槽内に搬入し、50tクレーン及び高所作業車によ
り現場で建て込みを行い、その後、建てた状態のまま重合接着し大アクリルパネルを
完成させたという。
北海道の旭山動物園の奇蹟的な成功のドラマと比較してみると面白い。
同水族館の関連では、かつて、2005年(平成17年)に病気で尾びれの大半を失ったバ
ンドウイルカの「フジ」が人工の尾びれを付けショーに復活したことが話題となっ
た。岩貞るみこによって『もういちど宙へ』のタイトルで書籍化され、2007年(平成
19年)にこれを原作として映画『ドルフィンブルー ~フジもういちど宙へ~』が製作
された。こうした生き物のドラマも、同水族館の人気を後押ししているようだ。
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◆レポート体裁 プリント製本A4版 、PDF ファイル 224頁
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