はじめに
激変する政治経済。とりわけ、最近のコロナ禍にともなう経済情勢は企業経営者、起業家にとっても試練の時となっている。しかし、こうした状況こそチャンスが隠れている。
インターネットになくてはならないものとして、ドメインがある。ドメインは、ホームページの位置を示す、いわばインターネット上の「住所」の役割がある。たとえば、〇〇〇.com、〇〇〇.co.jpといった独自ドメインがある。インターネットが普及する中で、ここに大きな価値が見いだされるようになってきた。
たかが、数文字のドメインが、何億円といった価値を持つこともある。たとえば、Voice.com 3,000 万ドル、Internet.com 1,800 万ドル、360.com 1,700万ドルなどである。このようなことは海外のことで我々とは関係ないと思う人が多いかもしれない。しかし実際、最近において、〇〇〇.comの独自ドメインの売却に成功した体験者がいる。このことからも、ドメイン名売買ビジネスの可能性が強く感じられる。
国内では、あまり話題にはならないが、ドットコムの多い海外では、ドメインの売買は個人でも気軽に参加できるため、投資としても大きな関心が寄せられている。
時代は、「ブランド資産価値のドメイン」という考え方もあるほどに、ほんのわずかな文字、言葉に価値を見出す時代に入りつつあるのではないだろうか。
例えば、ピラミッドでいえば、頂点である。国や企業でいえば、トップの判断、ひとことがものごとの成否や成功失敗につながることもある。川の流れからすれば、川上、遡ってゆくと、山頂の一滴が、源流をつくり、やがて海にそそぐ。そのように、ビジネスの世界を考えた場合には、ドメインは、川上にある、非常に大事なポイントであり、ビジネスの成功失敗につながる重要なテーマであるといえる。
東洋哲学者で知られる安岡正篤は、「名は体をあらわす」と言っている。名前を見ると、その人物の人柄、天命のようなものが見えてくる、といったことのようだ。ドメインの世界も同様で、わずかな文字列がビジネスの運命を決める。
ドメイン名の登録数は一時期減速したもの、成長軌道へ、ギアチェンジしている。ドメイン名登録数は高成長へ、年率成長7%強が予測され、 2030年には、7.5億規模に達すると予測される。最も人気のあるトップレベルドメイン(TLD)は.com.48%。続いて.org.5%
.ru 4%
.net 3%などとなっている。新しいTLDとして、.ai ドメインが人気化。ugTLDの .shopは、日本発のドメインとして世界より評価の声があがっている。
今回の調査では、オンライン有望ビジネス20や、ドメイン有望ビジネス10も取り上げた。
オンライン、ネットビジネスが拡大する中で、まさに中核的テーマであるドメインは、無限の可能性があるといえるだろう。
近年ChatGPTなどの生成AIが注目されているが、新規ドメイン名作成に当たっては、知力創造力を発揮できる世界がある。
かつて暗号通貨、仮想通貨市場の黎明期のリサーチを行ったがことがあり、 『仮想通貨ICO、クラウドマイニング、ブロックチェーンの市場予測に関する調査 』というレポートには、ビットコインの市場形成について詳細を記述している。あれから、6年くらいが経過した今日、コロナ禍の影響もあり、仮想通貨市場、現在の暗号通貨市場は大きく発展し、一定の社会的評価を得ている。
今日のドメイン名市場は、ドメインの価値は不動産にも通じる要素があり資産づくりとしても注目される。当調査では、海外市場を中心に、ドメイン名売買ビジネスの可能性についてまとめている。当調査が、新規事業、起業、副業、投資などを検討している皆様にとり、少しでも参考になれば幸いである。
AQU先端テクノロジー総研
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